最速のキャリア戦略

転職後の活躍スピードを決める"目標セット"と"ポジション確立"

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転職は新しい会社に入社して終わりというわけではありません。むしろ、転職はなりたい姿へのスタートです。今回は、なりたい姿に近づくために、転職後にするべきことをお伝えしたいと思います。

転職後は、いままでやったことのない業務を任されたり、慣れない中で仕事をこなさなければならなかったりするため、目の前の業務に集中しすぎてしまいます。もちろん、目の前の業務に取り組むのは良いことですし、必要なことですが、折角の機会ですので、転職の目的であるはずの「なりたい姿に近づく」をより早く達成いただきたいと思っています。

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イメージできる目標をセットする

転職したらまず、会社における目標を作ることが大切です。

目標をセットすることは当たり前のことのように思えますが、いざ転職をすると、目の前の業務に追われてしまい、ついつい後回しになってしまいがちです。
しかし、転職という重要な意思決定を行ったのですから、なりたい姿により早く近づくために目標のセットは優先して行ってほしいと思います。

この目標は5年後や10年後など遠い目標よりは、イメージがしやすい半年後や1年後くらいの近い目標が良いと思います。もちろん、5年後10年後のキャリアに結び付く目標である必要はありますが、あまりに遠いと、「今何をするべきか」が曖昧になってしまうとともに、モチベーションもなかなか湧き上がらないためです。
また、目標を立てるときには、その達成が客観的に判断できるようなものにすることと、期限を決めることの二つを意識することが必要です。

例えば、「新人賞を取る」という目標は良い例です。新人賞は客観的に達成したかどうかわかりますし、入社してから何年もたつと取れませんので期限も自ずと決まってきます。他にも、「月間売上〇〇万円を年内に達成する」というようなものや「次の考課で最高評価を得る」といったものも、2つの要素を満たす良い例です。
逆に、「一人前の営業になる」などは、何をもって一人前と判断するか分からない、かつ期限もないので、(心意気としては良いのですが)目標としてはあまり良くはありません。

企業内でのポジションを確立する

目標セットの後、もしくは並行して自分の社内での立ち位置、つまりポジションを確立します。必要に応じて、周りの人や上司の方に相談しながら、自分が一番パフォーマンスを出せるように準備していきます。

ポジションを確立することは、言い換えると、目標に向かってまっすぐ進める環境を整えることです。
目標に向かおうとしても、うまく周りとコミュニケーションがとれていないと、思わぬところで横やりが入ってしまいかねません。また、目標達成は周りに助けてもらうことで、より早く達成できると思います。
例えば、SIerからコンサルティングファームに入社し1年目はIT上流に広げながら、2年目では業務領域にチャレンジしていくという目標をもった場合、BPRやコストカットの案件を中心に行っているシニアマネージャーやパートナーとつながりを持つことが近道です。
コミュニケーションを円滑にとっていくためには、以下に挙げるようなコミュニケーションスタイルは特に重要ですので、必ず確認するようにしてみてください。

結論ファースト型かプロセス型どちらが好まれるか?

コミュニケーションをとるときには、結論から先に話してからプロセスを伝える「結論ファースト型」と、さきに結論に至った背景や解釈を話したうえで結論を伝える「プロセス型」の大きく2つがあります。基本的には前者の「結論ファースト型」が好まれますし、こちらができれば、「プロセス型」もより磨きがかかるので、「結論ファースト型」が苦手な場合には練習をしておくと良いと思います。

コミュニケーションの粒度・頻度はどのくらいが好まれるか?

コミュニケーションの望ましい粒度(細かさ)や頻度も企業によって異なります。
前職では、普通だと思っていた細かさで報告や相談をしても、「もっとマメに報告にきてくれ!」と言われる場合もあれば、「もっと自分で考えろ!」と言われる場合もあります。
どれくらいの粒度や頻度が良いかは、社内の方々も意識していないため、少しずつ慣れていくことになるかと思いますが、最初はどちらかというと細かく、頻繁に報連相を行うことを意識すると良いと思います。報告が細かすぎたり多すぎたりと鬱陶しくは思われるかもしれませんが信頼を失うことはありません。逆に、報告が曖昧過ぎたり少なすぎたりすると仕事を任せづらくなってしまいます。
細かく頻繁に報連相を行う中で、だんだん報連相の粒度を大きくしたり、頻度を減らしたりして調整していくことがおすすめです。

コミュニケーションツールはどのように使い分けているか?

企業によって、電話、メール、チャット、グループウェアの使い方が大きく変わります。電話を積極的に利用する企業もあれば、チャットが推奨される企業もあります。また、企業文化だけでなく、個人個人で好みが変わることもありますので、一緒に働く人には、どのようなツール・タイミングで連絡をとると円滑にコミュニケーションがとれるかを早いうちに確認しておくと良いと思います。

周りとはどのように付き合っていけば良いか?

一緒に仕事をしていく同僚や上司の名前を覚えることや、その方達がどんな趣味嗜好かを把握することで、自身の強みを活かしながら周りからの見え方を考えていくことができます。
これは新入社員でするようなことではありますが、メンバーと打ち解けることは、コミュニケーションを円滑にし、結果としてキャッチアップも助けてもらいやすくなるため、とても重要です。

定期的に振り返りを行う

転職して2-3か月ほど経つと新しい業務にも大分慣れてきていると思いますので、そのタイミングで一度振り返りをしましょう。
業務の中で上手くいったことや上手くいかなかったことを振り返ることも重要ですが、ここでは、転職活動のときに考えていた「将来のなりたい姿」「転職の軸」をもう一度思い出していただきたく思います。
一生懸命業務に打ち込んでいると、転職活動のときに描いた将来のなりたい姿や転職の軸を忘れがちになります。そうすると、何のために仕事をしているのかが分からなくなったり、自分の思い描いていたキャリアからずれていったりする恐れがあります。
こういった振り返りは、2、3か月に一度を目安に続けていくと良いと思います。

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振り返りの例

相談できる人を少なくとも二人見つける

仕事に慣れるまでは特に、また慣れた後も仕事やキャリアの悩みは必ず出てきます。そのときに相談できる人を複数人もっていただきたいと思います。そのうち一人は社内の方、また一人は社外の方がおすすめです。
社内の方は、状況を良く把握しているため、それを踏まえた具体的なアドバイスをしてくれます。その一方で、社外の方であれば第三者だからこそより広い視野・視座でのアドバイスをしてくれます。

コンサルタントの場合は、即活躍を意識する

コンサルティングファームに転職した場合には、最初の2つのプロジェクトが大変重要です。その2つのプロジェクトで今後のキャリアの大筋が決まるといっても過言ではありません。

転職して間もなくは、「どのような能力があるか」、「どのような人柄なのか」を周りも探っている状態ですが、最初の2つのプロジェクトが終わるころには、社内での自分の立ち位置や評価が大方決まってしまいます。例えば、パートナーやシニアマネージャーがプロジェクトのアサイメントを検討する際には過去の案件における評価を参考にすることも多くあります。
そのため、最初は選り好みをせずプロジェクトを引き受け、上司の期待(期待成果)を知り、与えられた仕事で結果を出すことを強く意識していただければと思います。そこで成果が出せれば、社内で評価され、挑戦の場が与えられていくことになります。逆に選り好みをしたり、成果が出せなかったりすると、難易度の高いプロジェクトや仕事はなかなか任されなくなってしまいます。


今回は、転職してから何を意識すると良いか、何をするべきかをお話ししました。冒頭でもお伝えした通り、転職後は一生懸命になるあまり目の前の業務に集中しすぎてしまいがちです。もちろん集中することは大切ですが、転職はあくまで通過点であり、スタート地点でもあります。
考え抜いたうえでの決断をした結果、今の場所に立っていらっしゃると思いますので、より早く活躍し、より早く自分のなりたい姿に近づいていただけることを願っています。
この機会が少しでもキャリア形成の一助になれば幸いです。