最速のキャリア戦略

支援会社は「個の力」、事業会社は「組織力」

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世の中の企業は大きくは支援会社と事業会社に分類され、そのどちらを選ぶかによってキャリアが大きく変わってきます。
支援会社か事業会社を選ぶ際にも、将来から逆算して足元の転職先を選ぶことは重要なことだと考えています。
例えば10年後に事業会社で経営企画をやりたい場合、目の前の転職先では事業会社ではなく、支援会社であるコンサルティングファームを選択した方が近道であることもあります。

転職活動を進めるうえで、自身のキャリアに対する価値観を見つめ直すことが最も大切ですが、価値観にあった環境で働くためには、世の中にどのような種類の企業があることを知っておくことも必要な要素となっています。
そのため、今回は事業会社と支援会社の違いをお伝えしたいと思います。

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企業の種類

企業は支援会社と事業会社に分けられる

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企業は、支援会社と事業会社の2つに分類することができます。この2つの定義は実は明確ではなく、また明確に定義づけすること自体にはあまり意味はありませんので、具体的な業界や企業で捉えていただければと思います。まず、支援会社には、コンサルティングファームやSIer、広告代理店、弁護士事務所や会計士事務所などが挙げられます。つまり、他の企業の事業を支えることを生業としている企業が支援会社に当たります。
それに対して事業会社とは、製薬業界や自動車業界、ハイテク業界、通信業界など、自社が中心となってサービスを展開する企業もしくは支援会社のサービスを受ける企業と言えます。
なお、事業会社の中にも支援会社的な部署があったり、その逆もあったりしますが、ここではざっくりとしたイメージを持っていただければと思います。

支援会社は"個の力"が重視され、事業会社は"組織力"が重視される

支援会社は、専門性を持ったプロフェッショナル集団というイメージをもっていただければ分かりやすいと思います。チーム単位で動くことが多く、プロジェクトベースで仕事を進めます(弁護士事務所や会計士事務所はプロジェクトベースではなく、顧問という形がほとんどです)。
コンサルティングファームやSIerなどの支援会社ではパートナーや営業職がプロジェクトを受注すると、そのプロジェクトに必要な能力を持ったメンバーが選ばれアサインされます。プロジェクト内では一人ひとりに別々の役割が与えられ、それぞれのメンバー個人にパフォーマンスが求められます。

その一方で、事業会社では多くの関係者が介在し、組織として一つのサービスや商品を提供します。個々人の能力によって提供するサービスや商品の質が異なることはあまり望まれません。例えばトヨタであれば、○○工場のものよりも××工場のものの方が品質が良いといったことは望ましくなく、○○工場でも××工場でも同様の品質を作り上げることが求められます。つまり、個人や工場単位ではなくトヨタとして車を提供しています。
このように、事業会社では組織として一連のサービスを提供するということが重視されます。

転職の重みは 支援会社 < 事業会社

転職のキャリア形成における重みは、支援会社へ転職をする場合と事業会社へ転職する場合で異なります。ここでいう"重み"とは、転職をした場合のキャリアへの影響の大きさです。
支援会社では自社への帰属意識よりもパフォーマンスが重視され、複数回転職をした方であっても、個人の実力が高い場合には次の転職に不利に働くことは少ない傾向にあります。
その一方で、事業会社ではその企業への帰属意識が重要視されます。また、帰属意識を前提としているため事業会社ではキャリア形成も長期的に行われていくこととなります。そのため、事業会社へ転職する場合には、その会社で骨を埋める覚悟をもって転職をする必要があると思います。
もし事業会社へ転職し、1~3年でまた転職をしようとおもっても、スキルも帰属意識(もしくはやり抜く力)も不十分と判断されてしまい、上手くいかないケースがほとんどです。

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こちらの記事でも触れましたが、時間経過とともにキャリアは絞り込まれていきますので、事業会社へ転職を考えている方はそのリスクを鑑みた上で検討していただければ幸いです。

ベンチャーにおけるキャリアは特殊

なお、ベンチャーにおいては事業会社であっても人数が少ない分、個の力が重視され帰属意識よりも「何ができるのか・何がやりたいか」が重視されます。また、事業会社と比べれば人材の流動性は高く、転職の重みも軽減されます。ただし、ベンチャー業界で一度働くとその後のキャリアもベンチャー業界内で形成されていくことが多いことには留意してください。

事業会社や支援会社を志望する場合もそうですが、ベンチャー業界を選択する際には、本当にそこにやりたいことがあるか、を見つめなおすことは重要です。

今回は、そもそも世の中にどのような種類の企業があるのかということを、転職活動への意味合いという観点でお伝えさせていただきました。転職活動でまず重要なことは、ご自身のキャリアの価値観を明確にすることですが、その価値観がどのような企業で満たされるのか、少しでもイメージが湧いていましたらうれしい限りです。
この機会が少しでもキャリア形成の一助になれば幸いです。